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2011年 05月 07日 ( 1 )


2011年 05月 07日

映画美学校アクターズ・コース

小津安二郎の公開シンポジウムがすごく面白かった。
佐々木敦さんと塩田明彦さんとオリザさんのトークが
刺激的だった。

小津安二郎の映画をネタに自分の作品づくりを
話すという構成と佐々木さんの司会がとてもうまくいっていたように思う。
映画は断片であるという塩田さんの話と演劇は内面を描くのには不適切だというオリザさんの話を
対比して考えると、俳優の仕事の輪郭が見えてくるというか。

つまり、塩田さんの話を極端に理解すると、映画は俳優が演技しなくても撮ることができるし、
オリザさんの話を極端に理解すると、ロボットの生々しさも演劇的ということになる。
その間に立って俳優が何をできるかを考えることは、とてもスリリングだ。

映画美学校アクターズ・コース開講記念のシンポジウムだったのに、
初っぱなから俳優とは何かを突きつけられる展開でとても良かった。

僕もアクターズ・コースの講師として参加します。
まだ生徒募集中です。
映画と演劇が混じり合う結構画期的なプログラムだと思いますので
ぜひ受講してみてはいかがでしょうか。

塩田さんとオリザさんのメッセージも載せておきます。
(映画美学校HPより抜粋)

主任講師メッセージ

「アウェーで闘える俳優」を生み出したい
平田オリザ(アクターズ・コース主任講師)

日本映画百年の歴史の中で、映像と演劇は、つかず離れずの関係を続けてきました。
また、海外の劇場では、映画製作を行うところも珍しくありません。日本でもここ数年、映画界と演劇界の新しい関係が生まれるつつあるように思います。
映画俳優を目指す皆さんに、演劇という、よりインディペンデント色の強い文化に触れてもらうことで、より自立した俳優を生み出すことができればと願っています。自立した俳優とは何か、それは当節の言葉で言えば、「アウェーで闘える俳優」ということになるかもしれません。ここから先のことは、授業で話したいと思います。

カメラの前の魅力的な出来事になってほしい
塩田明彦(アクターズ・コース主任講師)

映画とは何かと問われ、「光と影の芸術である」とか「映像と音の芸術である」と答える人はいる。だが、「それはまさに芝居の芸術だ」と答える人がいるだろうか。生まれてはじめて映画を撮る。人生最初の映像として、ぜひとも俳優の芝居を撮りたいと思う人がいるだろうか。人はただ、ある魅力的な出来事、魅力的な動きにカメラを向けるのではないか。恐るべきことに映画は俳優の芝居なしでも成立する。にもかかわらず、映画は俳優たちの芝居で満ちている。矛盾である。実に矛盾に満ちている。だが、この矛盾と真正面から向き合うことこそ映画俳優への第一歩である。「友よ、矛盾と共に生きよ」である。なぜならこの世のあらゆる表現ジャンルとは、矛盾と共に大いなる飛躍を果たすものだからである。
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by shu-mats | 2011-05-07 12:44