サンプル日記

sampleb.exblog.jp
ブログトップ

<   2008年 02月 ( 2 )   > この月の画像一覧


2008年 02月 29日

カーディフで稽古中

今、イギリスのウェールズ地方のカーディフという小さな街で
青年団『S高原から』の稽古をしている。
僕自身俳優をやるのは1年ぶりぐらいなので、
かなりなまってるなあと感じる。
とにかくリズムが作れない。
台詞を言うことに必死な感じ。
そんなときに俳優について語ることは墓穴を掘ることにもなるけれど、
演技について確認することも出来そうな気もする。

前回、『パイドラの愛』の俳優たちと僕とで
舞台上でのタブーが違うのではないかと書いた。
その違いを確認しながら稽古を続けたが、僕としては彼らのタブーを取り払いたかったし、逆に僕の考えるタブーを犯さないように俳優をがんじがらめにある意味「洗脳」した。

もちろん俳優からの意識的・無意識的反発はあって、外側からは稽古が停滞するように見える。でもこの時間がとても重要な気がする。無意識と意識の境を見極めるような、ほぼ放心状態に近い感覚を味わうことができるから。

そこを経て俳優は「自由」に振る舞えることが出来ると僕は信じている。
ここでいう「自由」とは身体を意識下に置くことと無意識の領域に投げてみること(それは一瞬後に意識下に置かれるが)を行使する「自由」のこと。
俳優の「自由」とはこの二点だということを僕は「洗脳」したような気がする。
つまり、がんじがらめにすることで生じる身体のあえぎやどもりのようなものが見たいし、俳優はそこで快楽を感じることが出来るのではないかという仮説に基づいて「洗脳」しているわけだ。

別に神秘主義的に「自由」を探求しようというわけではない。
限定された枠組みの中で初めて「自由」が生じると思っているだけのことだ。
その枠組みは演出家によって違うだろうからあえて「洗脳」と言っている。

なんかかたくなってしまった。
でも今考えてることを率直に書くとこうなる。

全く別の話ですが
群像4月号に初めての短編小説が載ります。
戯曲とは違った形式ですが、僕の世界だなあと思う小説です。
是非読んでみてください。
[PR]

by shu-mats | 2008-02-29 03:08
2008年 02月 25日

『パイドラの愛』が終わって随分経ってしまった

随分長い間更新しなかった。
一つ前のタイトルが「本番10日前」だから相当だ。

本番はあっという間に終わってしまった。
毎回観て毎回ダメ出しをしていた気がする。
でもそれは全て良い方向にいったと思う。

今日から青年団のヨーロッパツアーに出かける。
一ヶ月ほどかけて、イギリス、ベルギー、ドイツ、フランスとまわる。
『パイドラの愛』の稽古で思ったことなどを書いていこうと思う。

・稽古で思ったこと

他人の戯曲、しかも翻訳の言葉を翻訳調でなく喋ることは
かなり難しい。翻訳調から離れようとしても、
どうしても翻訳調に戻ってきてしまう。
俳優は台詞に引っ張られて、
台詞の持つ多様性、言葉を発する前後の身体のプロセス、動作と言語の関係など
細かい部分が消えてしまう。

俳優は非常に高い意識で稽古にのぞんでいたし、どんなプロセスも楽しむことを覚えていきいきし始めていたのに何故だろう?と感じた。
自分の演出するときの言語の乏しさもあってなかなか思い通りにいかないことがあったと思うけれど、もしかしたら、演技をする上でのタブーが僕と俳優では違うのではないか?などと感じたし、実際そういうこともあった。

少しずつ書いていこうと思います。

ああ、そうだ。
チェルフィッチュの『フリータイム』の通し稽古を観た。(本番を観ることが出来ないので無理を言ってお邪魔しました)
これがとても面白かった。
岡田さんの掴もうとしているものがとてもシンプルでじっくり味わえるほど豊穣であることに嬉しくなった。
本番を観られないことが非常に残念だ。

とにかく、今日出発です。
あと2時間ほどで家を出ます。
[PR]

by shu-mats | 2008-02-25 04:24