サンプル日記

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2008年 03月 27日

@ブザンソン

フランスのブザンソンというやはり小さな町に来ている。
昨日初日が開けて、330席以上の座席がほぼ満員だった。
拍手も相当大きかったので評判もいいと思う。

話は前後して、
トリアーの公演は規模は小さかったけれど、
トリアー大学の日本語科の生徒たちの台詞に対する反応が
素早く敏感で嬉しかった。

トリアーでお世話になったアンドレアス先生がPort.Bの高山さんや阿部初美さんと知り合いだったりするので世界は狭いと感じたりもする。

『ジュスチーヌまたは美徳の不幸』サド
『行人』夏目漱石
サドは初めて読み終えた。
少年ジャンプのように敵がどんどんエスカレーション(笑っちゃうくらいの極悪さ)していくのと、
彼らに負け続ける主人公という設定が面白い。
『行人』はかなしい。
景色を見て「あの木は僕の所有だ」等と口にする一郎は、実は所有していないという切り口が面白い。「所有する」とは実は本人がその対象に心を奪われている時で、第三者からしか観察できないということの面白さ。

眠れなかったと思っていたのに、
「よく寝てたよ」と誰かに言われたときの
安堵感なども同じ意味で面白い。

ツアー日程残すところあと三日。
そろそろ日本に帰ってしなきゃいけないこと、したいことを考える時期。
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by shu-mats | 2008-03-27 20:59
2008年 03月 21日

@トリアー

ブリュッセル公演も通り過ぎて今はドイツのトリアーという小さな街にいる。

ブリュッセル公演は大好評のうちに終わる。
全回満席でお客さんの反応も良かった。
この反応を考えるとイギリスは何だったの?というくらいよく観てくれている印象。

それ以外にも盛りだくさんの日々。

ローザスの新作とヤン・ファーブルを観たり、アムステルダムに遊びに行ったりした。
ローザスの地味さと繊細さが心地よかった。
ヤン・ファーブルは何も感じなかった。
多分言葉がわかればもう少し違うのかもしれないが。
一人芝居でもって、演技している者の身体がどうにも計算ずくであると、しかもその計算に恥じらいがないと感じるとのめり込めない。
下品さに華がないというか。
下品さと恥じらいが拮抗していて
恥じらいを吹き飛ばそうとしてもっと下品であったらいいのに。
少なくともそう観客に感じられればいいのにと思ってしまう。
題名は読めなかったので書けない。
天使が4人のシュタイン(アインシュタイン、ヴィトゲンシュタイン、ガートルート・シュタイン、フランケンシュタイン、の脳を自分に埋め込んで人間になろうとする話。

チェルフィッチュの岡田さん、ルキノさんに教えてもらった魚料理の立ち飲み屋に
劇団内の何人かと行く。
寒かったにもかかわらず、美味しくてワインをがぶ飲みする。
癖になる美味しさと安さのために劇団内でブームになる。
「いせや」とか言われてた。吉祥寺の焼鳥屋の。
全然違うのだけども。もっとおしゃれだったし。
結局僕も二回行った。

アムステルダムでは青年団の美術家の鈴木君と俳優の川隅さん(海外研修で来ている)の家に泊まる。おかげで楽しく過ごすことが出来た。
レンブラント、ゴッホなどをおなかいっぱい観た。
レンブラントの弟子たちは悩んだろうな。父親を超えようにも頂が高すぎて。
ゴッホは何から何まであってびっくりする。
駆け足で観るものじゃないなあ。
レンブラントとゴッホは食い合わせが悪い。
ちょっと酔った。

コンセルト・ヘボウ・オーケストラの「マタイ受難曲」を聴く。
3時間の大作。壮大で濃厚で退屈な時間を味わう。いや、褒め言葉。
イースターだからこの曲なのだそうだ。

次の日にはマイムのようなコントのような芝居を観る。
面白かった。
俳優の技術について考える。
俳優のエネルギーが今どこに向かっているかが観客に伝われば
その俳優はまず面白いと言えるのではないか。
って前も書いたかも。

とにかくこれを書いてる今はドイツのトリアーで
店に入っても一つも英語が書いてないので
物一つ買うのに苦労する。
イースターで今日は正月のように街が静まりかえっている。
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by shu-mats | 2008-03-21 23:18
2008年 03月 07日

本番@リーズ

カーディフより都会のリーズという街にいる。
一日にゲネ・本番・本番という
スケジュールの中の一回目の本番が終わったところ。
すごく真剣に観ている印象。
大学の中なので学生が多かった。

リーズに移動中のバスの中であがた森魚の『日本少年』を聞いていた。
曲ごとの分裂ぶりがすごい。
赤色エレジーのようなどっぷり日本人的というか、
湿ったような、アングラの芝居でかかりそうな曲と、
ワールドミュージック的なもの、アメリカのルーツ音楽的なものが
同居していて、しかも物語になってたりする。

面白いなあ。
この本気度とユーモアは70年代に理解されたのだろうか?

町田康『告白』
イプセン『幽霊』
読了。
どちらも面白い。
町田康の文章はきれいだなあ。
いやらしくない。
イプセンは見事。
足元がすくわれる感じをたっぷり味わった。
何かと時間に余裕があるので
本がたくさん読めるのが嬉しい。
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by shu-mats | 2008-03-07 02:29