サンプル日記

sampleb.exblog.jp
ブログトップ

<   2008年 10月 ( 7 )   > この月の画像一覧


2008年 10月 21日

パリ最後

昨日でパリ公演は終わり、今日は一日休み。
こういう日に芝居を観たかったのだけど、
月曜日はどこも芝居をやっていない。
なのでパリを歩き回る。

一昨日観たフランソワ・タンギは面白かった。
ほぼ素舞台に会議用のテーブルやイスが置いてある。
袖には舞台前方から奥に向かって襞のようにパネルが立っていた。
やたらと奥行きのある舞台で、舞台の上方には照明はなく、
転がった電気スタンドなどがあった。
台詞もそんなにないし、特に意味がわからなくても平気だった。
とにかく、音楽と俳優の動きに会わせてパネルと灯りが動き回る舞台だった。
襞のようなパネルがせり出したり、あるいは俳優が持ち上げて運んだり、
様々な方向から光が当たるのだが、光源は絶対に観客に見えない。
見えそうになると、俳優が運んできた半透明のパネルで巧妙に隠されたり。
その空間の埋め方が手工業的でしかも隙がない。

ただ俳優が舞台と照明に奉仕しすぎているように見えなくもない。
俳優とそれらが並列である方が好みかもしれない。
でも面白かった。

ジョエル・ポムラを観ることが出来なかったのは
本当に残念だ。
[PR]

by shu-mats | 2008-10-21 06:59
2008年 10月 18日

パリで食事など

一昨日は早稲田のF先生とパリで食事をして
フランス演劇で面白そうなものを教えてもらう。
ジョエル・ポムラはやっぱり面白いらしい。
空間の使い方や俳優のではけなどが見事とのこと。
さらにフランソワ・タンギという人が面白いと聞いた。
F先生は翻訳の仕事が重なり、寝不足なのに付き合ってくれた。
ありがたい。
あまり外食をしてなかったので、美味しくて高揚する。

『東京ノート』は演じていてかなり楽しくなってきた。
ヨーロッパが戦争中で日本に絵が避難してきたという設定を
面白く見せたいので、なるべく軽く演じる。
日本でロシア人の難民を使ってミサイルを作っているという設定も
何とも重い。

上演後、池田亮二さんに会う。
会うというか芝居を観に来ていたのだけど、
突然のことだったので言葉を失うほどびっくりする。
「CDたくさん持っています。」
とかあまりにもミーハーな発言を繰り返し、後で恥ずかしくなった。
ダムタイプの話などをうかがう。
『S/N』はやっぱり特別な作品だったらしい。

昨日はやっぱりパリで昼食。
とても美味しかった。
通訳のHさんがレストランを予約してくれたのだ。
美味しすぎて切ない気分になる。
よくこんな作品を作るなあと感動する。

今上演中のフランソワ・タンギのチケットも取れて
嬉しい。これもHさんのおかげ。

台本は少しずつ進む。
台詞は一言も書いていないが。
[PR]

by shu-mats | 2008-10-18 20:33
2008年 10月 15日

伝記

次回作品の台本を考えながら起床、就寝。
起きたらすぐにメモして、寝る前にもアイディアを考える。
寝る前は無理だけど起きてすぐは意外とはかどる。

楽しいこととつまらないことの
境目がもしかしたらわからなくなっているかもしれない。
なるべく突っ込みを入れたり、揚げ足を取らないように
戯曲を書いている。
つまり、ベタなのかも。
それでもいい。
書くときの燃料として作用すれば。
俳優にとってもそれはいいと思う。

とにかく書く。
[PR]

by shu-mats | 2008-10-15 08:18
2008年 10月 14日

ジュヌビリエ初日開けて

初日開けて結構経つが
評判はおおむね良好。

昨日は休演日で
ポンピドゥーセンターに行ったり、
青年団の角舘さんが出演している芝居を観に行った。

ポンピドゥーは飽きないけれど
足が疲れる。
どこの美術館もそうだけど。

芝居は面白かった。
台詞はさっぱりわからないのだけど。
小劇場の俳優の演技技術が高いような気がする。
これだけじゃわからないけれど、他のを観てもそう思っていたので。

俳優の入退場をものすごく早くして
さらに俳優のテンションと台詞のスピードを上げて、身体のキレを良くする
演技スタイルはフランス独特のものなのだろうか?
『シフト』をマルセイユで上演してもらったときもそう感じた。
確かにこれならストレートなリアリズムの戯曲も
小気味いいテンポで観ることが出来る。
そのことで消えてしまう感触もあるとは思うが。

それとは関係ないけれど
ジョエル・ポムラという人が気になる。
最近のフランス演劇を観ている複数の人から
面白いと聞いた。
暗いらしい。
その暗さがどこから来るのかとか、あの暗さじゃなくてこの暗さならいいなあとか
考えるのは楽しい。
作・演出を兼ねている人らしく、舞台空間も気になる。
ちょうど公演中なんだけど、こっちも公演中なので観ることができない。
残念。

台本の構成を考える。
なるべくかっちりと決めていくつもり。
[PR]

by shu-mats | 2008-10-14 21:52
2008年 10月 10日

ジュヌビリエ公開リハーサル

無事フランスのパリ郊外ジュヌビリエに着いた。
本隊より一日遅れで着いたので
舞台装置は完璧に出来上がっていた。
(というより今回は先乗りの人たちがいて前から作っていたので
本隊の人達もそんなに大変な仕込みではなかったらしい。)

特徴あるバルコニーをうまく使った舞台装置。
「東京ノート」はやっぱり環境に合わせた装置がはまるなあ。
元々劇場のロビーだったところにに客席を作り、舞台を作るやり方で
色々回ってきた演目だ。
教会や大学の教室、美術館など。

公開リハは何かやたらと評判が良かった。
久々に役者をやって緊張するかと思ったが楽しかった。

リハの前に青山真治監督がジュヌビリエに滞在して作った映画が
公開されたのだけど
俳優たちは本番前なので観ることが出来なかった。
悔しいがしょうがない。

台本を書かなきゃなあ。

取りあえずこれから稽古して初日を迎えます。
[PR]

by shu-mats | 2008-10-10 22:22
2008年 10月 04日

ラ・マレア横浜

ツアーに行く前に
色々観たいものがあって
そんなことしてる場合じゃないのに
観てしまう。

『崖の上のポニョ』
世界のメチャクチャ加減が面白い。
行き当たりばったりの展開も好きだ。
でもこのちぐはぐさは何だろう?
複雑だったはずの世界が唐突に単純になるような。
宮崎駿の空虚な世界観に恐怖を感じた。

『ラ・マレア横浜』関内で3日〜5日までやっている街頭劇のような芝居。
そう言ってしまうとイメージが限定されるような気もするのでもったいないが
すごく面白かった!
テキストも俳優も場所も演出も良かった。
街を歩きながら妄想している自分の姿と重なって他人事ではなかったのと、
でもみんなやっぱりそうだよねという連帯感があった。
何よりデートで来たくなるようなハードルの低さが魅力的。
無料です。
[PR]

by shu-mats | 2008-10-04 15:04
2008年 10月 02日

潜行

九月に入ってから今までほぼ雑誌の原稿や小説にかかりきりで
潜ってました。

ユリイカの中上健次特集号に演劇と『枯木灘』を強引に結びつけて書きました。
小説は11月号の群像に載ります。『快適な生活』という短編です。
読んでみて下さい。

色々終わってやっと一息つけるかというところで
次回と次々回公演のあれやこれやを済ませないとならないことがわかり
急に忙しくなる。

10月8日からほぼ一ヶ月青年団のヨーロッパツアーに行って来ます。

9月を振り返ると
やっぱり佐々木敦さんと3時間(飲みを入れると4時間!)
じっくり話をすることが出来たのがメチャクチャ嬉しかった。
『家族の肖像』の細部もコンセプト全体も
佐々木さんがとても楽しんでくれたことが伝わって来て
つい何時間も喋ってしまった。

佐々木さんは決して「引かない」人だと思った。
壁を作らないというか。
何て言うか鋭い突っ込みを入れようとか
きっぱり否定しようとかそういう意図を感じない。
かといって過剰に相手に肩入れもしないし。
ゲームに勝つとかじゃなくてゲームを楽しむ人だと思った。
だからこっちも事前に喋ろうと考えてたことは役に立たない。
自分の中で熟していること、何度か言葉にしていることを
その場で発展させていくスリルを味わった。

ダムタイプのICCでやっていた『S/N』のビデオを観た。
リアルタイムで観られなかったので。
でもビデオも衝撃的に面白くて今でもまだその余波の中にいる。
このパフォーマンスの強度を乗り越えるって相当難しい。
かっこいいのはもちろんのこと
テキストとパフォーマーの単独性が
ストレートに胸を打つ。
ビデオ自体の完成度もすごい。
何故これDVDにならないんだろう?
色々あるのかなあ。

黒沢清の『トウキョウソナタ』も観た。
これも傑作。
映画館で声を出して笑った。
駒場東大前がやたらと出てきて楽しかった。
脚本と黒澤清の資質がすごくうまくミックスされていて
何度も観たくなる。
香川照之っていい俳優だなあ。
[PR]

by shu-mats | 2008-10-02 13:28